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1960年代のギターが届きました。 [ギター雑話]

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骨董好きなんです。・・・
古いギターを求めて探したギターは1960年代のクラシックギター
ギター製作家は現代では知られていない製作家です。
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この方の情報が調べても少なく、兎も角、古いギターと言う事で手に入れてみました。
ギターサウンドホールには藤森敏之の名前で第参号と言う事です。
更にネットで調べると、参号のギターは当時としては上級モデルのギターと書かれていました。
更にネットで調べると「長野ガラクタギター博物館」に藤森敏之の名が載せられいました。
長野では木工芸の盛んな地域でギター工房やギター製作会社が多々あった。
その中に美家寿工業 藤森敏之の名前が載っていました。
オークションでは志賀150号の出品も有るようで・・無名ながら純手工ギターの様です。
それ以上の詳しい情報は載っていません。
その中でオークション情報に藤森敏之 第参号手工製作に関する情報が載せられていました。
このギターは1960年代の上級モデルのクラシックギターであるという情報です。
内容は上位のハカランダ総単板モデルです。
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現在では稀少なハカランダ材を使用した手工品高級モデル。
トップは密度の高いシダー単板、サイド・バックは良質なハカランダ単板です。
サイドに割れ止めが確認できます。
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ネックはマホガニーです。
指板は高級材の縞黒檀のようです。
フレットは汚れ垢が付着している為、清掃して軽くフレットを磨きました。
フレットの摩耗は若干傷んでいるが、演奏上に問題は無さそうです。
指板側面には5F・7F・9F・12Fにポジマークが埋めこまれてます。
ペグはゴールドメッキで板が厚めの上級ペグが採用。
サウンドホールのロゼッタの装飾幅は凝った作りです。
ヘッドの羽根型木目も洒落た凝った仕様になっている。
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実際の手に取って弾いて見ると、その音質の良さに魅了しました。
古びた木材からは重圧な低音域から透き通る高音域まで本当に良く鳴るギターでした。
62年前のギターが此処迄鳴ってくれるとは信じられません。
驚きです。・・兎も角、響きの良さと音色が私好みで気に入りました。
ギターの状態を確認してみると、大きな損傷は無かったので一安心です。
一番気にしているネックの反りは無く、ストレートな状態が保たれていた。
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トップ板はキズ・打痕は若干ながら有りますが深いものは有りません。
クラックは中央の単板合わせ部位の場所(ブリッジ下の中央)
ここが手で撫でると若干障りが感じられた。
しかしクラックまで至っていない。心配だからこの部位に木工ボンドを軽く塗りました。
ネックはキズや凹みも無く、左手のスライド移動には問題なし。
弦高は6弦12フレットで3.5mmでした。1弦12フレットで3.0mmくらいです。
サドルとナットは牛骨で問題なし。
糸巻は長年の保存の為か、巻具合が悪い為、清掃して潤滑油を塗布した。
しかし・・1弦の糸巻は若干狂いが有る。軸の曲がり損傷で固い巻具合が発する。
この糸巻は経時劣化の為、別のペグにセットで交換しました。
ブリッジ板はハカランダ仕様で膠損傷は無くOK!
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ヒールはスマートで洒落た黄色のラインがヘッド迄デザインされている。
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ボロボロの錆びた絃が張られていたので絃交換しました。
絃は1~3弦をハナバッハ(ローテンション)4~6絃をオーガスティン(ローテンション)に張り替え。
調弦して音を確認しました。
弦長は650mm 指板幅はゼロフレットで51mm 12フレットで60mmでコンデション良好!
年代物としてはコンデション抜群と感じました。手応えヨシ!
本日(火曜日)朝一発弾き!・・ICレコダー録音で「藤森敏之」ギターで弾いてみました。
バッチリ良い感じの音であればナイスをポチして教えて下さいねぇ~
演奏が下手でダメかなぁ~‥(笑い)一発弾きでミスも有り下手で話になりませんね・・
・・・・・ あぁ~寒かった~・・
・・・・・ もっと真面目に弾けよ!
・・・・・
ボディー内部の力木のを写真で収めたいがカメラが奥まで入らず苦戦!
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ブリッジ側のトップ板の裏側を写せませんでした。カメラ届かず諦め・・
・・・・・
本当にハカランダか?‥疑わしいが、後日詳しい人に確認してもらう事にします。
バック裏板(上の写真)の黒茶色の縞模様はハカランダ材と似ているから本物のハカランダかもネ・・
昔はハカランダは製作家は在庫を蓄えていた話は聞いているが?・・
果たして「なんでも鑑定団の査定は如何に????」

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Enrique

ハカランダではありませんね。典型的なインディアン・ローズです。それでも単板であれば価値があります。ただ画像からは確認ができません。60年代で3万円ならば安くないと思いますが,60年代という何か確証はありますか?
音は悪く無いと思います。ご本人が良いと思えば他人がとやかくいうものでもありませんし,録音では分かりにくいものです。
by Enrique (2022-12-08 07:09) 

浜っ子カルメン

Enrique様
情報有難うございます。ローズウッドと聞いて少しガッカリしました。
aucfanの落札商品の商品説明にはハカランダ、1960年代、と記されていた説明を読んで信用しましたがインチキ説明ですかね? 兎も角、材質はともあれギターの響き、鳴りの良さ、弾き易さ等、私個人としては満足しています。オークションは半分遊びで、色んなギターを入れ替えて楽しんでいますので暫くこのギターで楽しみたいと思います。1万円チョイの値段で安く落札してますので値段から考えると
まぁまぁ満足できます。
by 浜っ子カルメン (2022-12-08 10:48) 

Enrique

・第三号とあるので,当時の定価が3万円と判断しました。買値の事ではありません。
・70年前後のものだろうと思いますが,60年代の3万円は割と高い楽器ですが,70年代だと量産品並みです。
・ハカランダとインディアン・ローズの両方の楽器を持っている人ならば,すぐに分かります。売り手に悪意があるわけでは無く,ただ知らないだけでしょう。
・ハカランダ・マニアの人たちがいますので,もしハカランダならばお値段はずっと吊り上がったはずです。
・インディアン・ローズも現在取引禁止なので単板ならば貴重です。
・外見はきれいに作られていますが,内部の造作はかなり雑に見えます。
・トップは飴色になっていて一見シダーに見えますが,裏側と総合するとスプルースの様に見えます。だとすると,60年代も正しいかも知れません。
・最近の楽器ですとハカランダと一見区別できない紛らわしいものがありますが,この時代のものは,分かりやすい(はず)ですね。
・掘り出し物ではありませんが,十分価格相応だと思います。

以上補足です
by Enrique (2022-12-08 15:55) 

浜っ子カルメン

Enrique様。
補足コメント有難うございます。
シダーでなくスプルースの可能性も有るようですね。
楽器材料も今では取引規制で大変ですね。
現物は実際に今度、ギターの先生にでもギターの状態を見て頂きます。
安い落札の「お宝探し」は難しいですね!(笑い)
これも趣味のギターの楽しみ方です。

by 浜っ子カルメン (2022-12-08 17:01) 

Enrique

ぜひ田部井先生に現物みてもらってください。

さらに補足です。
・弦高が高すぎず弾きやすいというのは美点。数十年故障なく保たれているのは価値。
・ハードケースが立派。これだけでも数千円の価値はあると思います。
・糸巻きが私の松岡72年〜74年製のものと同じようですので,60年代というよりも,70年代初頭のものに見えます。
・「高級な手工楽器」で年代を入れないものはまず考えられません。それだけでも普及品だというのが明白。
・「割れ止めがあるからハカランダ」全く根拠になりません。ハカランダ製でも割れ止めの無いものもあります。
・「高級な縞黒檀」この表現が意味不明。高級なのは縞のない真っ黒いものです。むしろ,縞黒檀を黒染めして高級に見せているものはあります。
・はっきり写った画像がなく断定はできませんが,サイドとバックの表・裏の木目が異なって見えますので,単板ではなくラミネートの様です。
・木工ボンドはやめた方が良いです。傷口をよごすだけで効果ありません。プロはアロンアルファを使います。

以上,夢を壊す様で申し訳ないですが,オークションの商品説明はデタラメなものも多いので今後のご参考まで。むろん1万円ちょいで,夢を買えれば安いものです。浜っ子カルメンさんの楽しみ方を否定するものではありませんので,誤解のないようお願いします。
by Enrique (2022-12-10 08:07) 

浜っ子カルメン

Enrique様、
詳しく教えて頂き有難うございます。
安い価格帯、良いギターは難しいですね。
夢は壊れていませんので大丈夫です。
オークションのお遊びは今後も楽しみながら遊びたいと思います。
兎も角、多種多様のギターに触れてます。
by 浜っ子カルメン (2022-12-10 09:01) 

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