古いギターのメンテナンス状態確認 [ギター雑話]
中出坂蔵ギターで1961年製作のB1モデルです。
使い古し丸出しのギターで、見た目は悪いギターです。ボロ丸出しって奴です。
ギターボディーでは外周のコーナーは劣化が有り(↓写真2枚)コーナーに怪しい膠剥がれがある。
裏板の中央にはクラックまで入っていないが浮き上がりが10Cmの長さで見られた。
ネックは打痕が有るが問題なし!ストレートです。
ヒールは問題なし!(↑写真) 糸巻は単体 歯車に少し油が必要だ(↑写真)
(↑写真)糸巻軸は経時変化は見られるが、軸割れが無いので使える。
ヘッドと駒はローズウッドです。 サドルとナットは牛骨ですね。
TOP板は松単板で爪キズは有るがTOP板のクラック割れは無い!
指板はローズウッドで目立った凹みは無い。
フレッドも側面に凸起が有るが、フレットの山減りは小さいので問題なし。
兎も角古いギターで汚れが酷く、骨董品丸出しです。
弦高は丁度良く弾き易いです。
メンテナンスの修正可能な個所は素人メンテナンスを実施しました。
木工ボンドでクラックになり易い箇所とコーナーの剥がれカ所をボンドで補修した。(↓写真)
裏板はメープル単板です。(楓の虎柄模様です。)
メイプルセドロはマホガニーよりも軽量で強度に優れ甘くマイルドな音響特性ながら
十分な高音域を備え、エボニー指板と相まってアタック感、サスティン共に申し分ありません。
ギターケースは綺麗です。このギターケースは立派です。(↓写真)
・・・
ギター本体は古いボロで経時変化は有るものの、
このギターの音色の状態や弾き易さ等を確認したが、期待以上の良い状態でした。
前回の中出坂蔵’1970,500Dモデルと今回の’1961,B1モデルでエンデチャとオレムス(再練習中)
弾いてアップしましたが、流石に名工ギター製作家です。
60~63年経過しても綺麗な音色で十分に使用できますね。
YouTube動画:2本の中出坂蔵ギターで「エンデチャ・オレムス」を弾きました。
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